■ 2006年11月15日(水)02:16
想定外。
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11/12(日) 作曲の生徒Tくん来訪。 どんな五線紙を使うかは音楽をやる人にとってひとつの悩みどころ。 僕は、18段のノート・ブック式のやつとか、16段のスコア譜用のやつとか、12段のスコア譜で小節線が切ってあるやつとか、パート譜用の10段譜などを使い分けている。あと、様々な書式がとじられて一冊になっているものがあって、必要に応じて最適な五線譜のページをコピーして使うというやつもたまに利用している。 結局、これ!というのはないんです。 でも、Tくんが使っているのは中学生が授業で使うような五線紙ノートで、裏表紙には可愛く音楽記号表が印刷されている、ちと幼稚なタイプ。 まぁ、これでもいいけど、五線の上下間隔が狭くて使いにくそうだなぁ。メモ程度の利用ならいいけど・・。 以前、某アレンジャーの譜面を見たとき、自分の名前入り五線紙を使っていて「かっこいい」と感動したことがある。 この日、結局一歩も外に出ず。
11/13(月) 学校。シンセサウンド研究。本日のテーマは冨田勲。 授業ではCDをかけるが、LPジャケットには使用機材リストが書かれていたり機材写真が載っていたりするので、LPも10枚ほど持参。 その自慢の冨田コレクションを講師室で開陳したところ、「マイティ・ジャック」のサントラ盤ジャケットを見て教職員たちが大盛り上がり。 「マイティ・ジャック」は昭和43年に放映された円谷プロ制作のSF特撮番組。その音楽も冨田氏は手がけているのだ。 「わぉ、これリアルタイムで見てた」「よくこんなの持ってますね」「え?これ冨田さんだったんだ」「ウルトラQより前だっけ?」「後でしょ。カラーだもの」「え?これ知らないの?何年生まれだっけ?」「わ、これ二谷英明じゃない?」・・・ 予想外の大受け。へへ。
11/14(火) 学校。サントラ作曲。 女子学生M子が、僕のような仕事をしたいんですが卒業後はどうしたらいいでしょう? と相談に。 うう〜ん、どうしたらいいんだろう。 僕はまったくの成り行きでこうなってるからなぁ。うまくアドバイスできず残念。 夢と希望はあれども見えない将来に悩む年頃。 ・・・結局、先はいくつになっても見えないです。
中路啓太・著「火ノ児の剣」(講談社)読了。 江戸時代の儒学者・新井白石が浪人時代、綱吉に絡む陰謀の中で剣を振るう・・。小説現代長編新人賞奨励賞受賞作。 めったに時代小説は読まないのだが、著者が新婚の友人の夫だということで手にしてみた。意外な設定やスピーディーな展開が面白く、また文体も平易で親しみが持てて、わくわくしながら一気に読めた。時代小説に疎い読者でも楽しめるエンタテインメント剣豪小説。大した才能です。 帯のコピー「想定外の時代長編」というのは・・、ま、いいか、想定外。 | | |