■ 2005/02/28(月)01:18
ブラッド・メルドー。
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| いちごです。 早く実がならないかなぁ。
先日(2/20)、ブラッド・メルドーのコンサートを観てきた。 すみだトリフォニー・ホールでのソロ・ピアノ・コンサート。 内臓に語りかけるような柔らかくて大きなグルーヴ、これ以上ないというくらいに豊かで芳醇なハーモニー、音量と音色を自由自在にあやつる精密なタッチ、無限のイマジネーション、そして思わず唸ってしまう独特のアイデア。 とにかく素晴らしかった。 ビル・エヴァンスの流れをくむ、とよく説明される彼だが、ソロ・ピアノということもあってか、どちらかというとキース・ジャレットに近い感じがした。しかし、誰にも似ていない、まさにワン・アンド・オンリー。 音だけ聴くと、いったいどうやって弾いているのか、手が何本あるのか分からない。チック・コリアも、ハービー・ハンコックも、キース・ジャレットも、ビル・エヴァンスも、ああいう弾き方はしない。 ジャズでロックでポップでクラシック。美しくて、時に過激で、適当にアヴァンギャルドで、よく歌う・・・、今いちばん惹かれる世界だ。 あんなに自由にピアノを弾けたら、本当に楽しいだろうなぁ。陶酔と嫉妬の2時間。圧巻でした。 クラシック用のホールだっただけに、咳するのも憚られるような、ちょっとかしこまり過ぎの雰囲気でしたが、3回目(!)のアンコールで「Monk's Dream」を弾き出すと、さすがに「Yeah!」みたいな声もあがって会場もくだけたいい感じになった。 みんな、反応が遅過ぎ。って、僕もか。 3回目がなかったら、どうするの。
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