NOT DIARY

 

■ 2006/04/29(土)00:27  ツアー前夜。
4/25(火)
学校。家を出る前に猛烈な雷雨。正午に夜のような暗黒の世界が。
授業は、映画のワン・シーンに音楽をつけるという課題を。
「こういう映画、恐くてダメなんですよ〜〜」と泣きそうな学生も。ふふふ。
帰りに伊勢丹に寄って新館2Fファッション・フロアへ・・・。ううう、欲しい物だらけっす。

4/26(水)
加藤いづみ嬢の最終リハ。荻窪の瀟洒なスタジオで。
曲順変えたり、新曲2曲増やしたり・・。
Take it easyの気構えで臨みますぞ。

4/27(木)
アコーディオンを収納するソフト・ケースをかついだら、肩ひもがプツンと切れた。明後日からツアーだというのに。
あわてて参宮橋のビクトリア・アコーディオンへ。
若き調律師のお嬢さんと小林社長さんがお出迎え。
おニューのアコーディオン・ケースの中には、例によってお菓子のサービスが(小林さんはいつもお菓子をくれるのです)! ははは、嬉しいね。

4/28(金)
学校。いやいや、ホント今年の1年生はノリがいい。
何年ぶりかで結構楽しい。そのうちにうるさくてたまらなくなるんだろうけど。
2拍3連音符の説明でいまだにミスチルの「イノセント・ワールド」(大サビの直前に典型的な2拍3連のキメがある)を使っているんだけど、この曲ってもう12年前なんですね。こういうのを教材に使うと、意外に盛り上がるんだなぁ。
それにしても今日は朝から呆けている。電車を乗り過ごしてしまい(寝ていたわけではなく、ちゃんとドアのところに立っていたのに)、慌てて逆方向に乗り換え、今度は切符を紛失。改札でポケットやらカバンやら探したけど見つからず。あやうく遅刻は免れましたが、もうドタバタの騒ぎでした。
ということで明日から(というか、もう今日か)いよいよ加藤いづみさんのツアーです。まずは福岡。
早起きするので、そろそろ寝ま〜す。

■ 2006/04/25(火)01:33  トイレは授業前に行きましょう。
4/21(金)
学校。今年の1年生はなかなかノリが良くてやりやすい。
が、早速授業中に携帯メールをやるヤツもいるし、寝ているヤツも、トイレに行くヤツもいる。ふぅ。
トイレは授業前に、ね。って18歳を越えた人に言う悲しさよ。
夜、事務所にてCDジャケット色校チェック。

4/22(土)
終日、家。楽器をさわってたらあっという間に夜になってしまった。
ああ、時間がたつのは早いなぁ。

4/23(日)
加藤いづみ嬢リハ。
ああ、月日のたつのは早いなぁ。今週の土曜からツアーが始まる。

4/24(月)
学校。シンセサウンド研究。
シンセサイザー以前の電子楽器のひとつにオンド・マルトノがある。
昭和初期にフランスで生まれたこの楽器は、ビロードの触感を連想させるかのような音色が魅力的であり、またかなり自由な音楽的表現が可能で、特に自国フランスの作曲家によって多くの曲が作られている。しかし、品がよく格調高いイメージがありすぎるのか、ちょっと敷居が高いという感じなのか、テルミンのようには頻繁にポピュラー・ミュージックでは使用されていない。
そういう意味では、ほとんど軽音楽しか聴かない音響専門学校の学生の関心を引くには、ちょっとつらい楽器なのだが、実は昨年格好の資料を入手した。オンド・マルトノと競演するレディオ・ヘッドのライヴ映像だ。去年の卒業生がWOW WOWで放送されていたのを録画し、それをダビングしてもらった。その学生は、たびたび画面に映る不思議な音を出す奇妙な楽器が一体何なのかずっと分からず悶々としていたのだが、この授業で判明した、とのこと。
トム・ヨークがギターを弾きながら歌うバックで、何と3台のオンド・マルトノがプレイされているのだ。合っているんだかいないんだか分からないような持続音を出して、微妙な音程でハモりながら歌にからみついてくる。何とも表現しがたい異様なサウンド。かなりクレイジーで、相当かっこいい。
この映像、フランスのどこかでのコンサートの模様のようだが詳細不明。どなたかご存知の方、お教え下さい。
ということで、本日の授業はそんな映像とか、ブライアン・ウィルソンがテルミンをいじりながらインタビューされている映像とか、ツェッペリンのコンサート映像などをみて、ちゃんちゃん。

■ 2006/04/21(金)00:07  PLUTOにはまる。
4/18(火)
学校。楽曲制作サウンドトラックという授業。
「引き裂かれたカーテン」(P・ニューマンとJ・アンドリュースが競演するアクション・スリラー)は、ヒッチコック監督が盟友バーナード・ハーマンのサウンドトラックを気に入らず、没にし、結局ジョン・アデリンという作曲家を起用して完成させたという曰く付きの映画。
数々のヒッチコック作品に名曲を提供してきたハーマンだが、これには大いにプライドを傷つけられ、当作品でヒッチコックと永遠に決裂してしまうのである。ヒッチコックはハーマンの音楽のどこがお気に召さなかったのか、非常に興味があるところだが、実はその没になった音楽がDVDに収録されているのだ。
ということで本日はこのDVDの特典映像を利用して、採用されたJ・アデリンの曲と比較して鑑賞。
比較してみると、没になった理由も何となく分かる。
音の付け所の違いが、両者の違いの最も大きなところかも。映画って、どこからどこまで音をつけるか、ということが案外むずかしいんですよね。
僕はハーマンのセンスの方に一票。

4/19(水)
加藤いづみ嬢ツアー・リハーサル。
ところで、最近「PLUTO(プルートゥ)」というマンガにはまっている。鉄腕アトムの「地上最大のロボット」を浦沢直樹がリメイクしている問題作だ。
宇多田ヒカルと浦沢が対談している雑誌を見て、「PLUTO」に大いに興味をそそられ(宇多田夫妻は大ファンだそうだ)、読んでみたらすっかりのめり込んだ。マンガにハマるの久しぶり。
単行本は現在3巻発売されている。通常版と豪華版があり、豪華版はサイズも大きくカラーページも充実していて、なおかつ装幀もゴージャスでさらにおまけがついている。最初、1〜2巻を通常版で購入し、3巻目もそうするつもりだったが、第3巻の豪華版には浦沢直樹が学生時代に描いた習作が付録に付いているので、それを読みたくて豪華版を買ってしまった。そうしたらやはり1〜2巻も豪華版で読みたくなり、結局こちらも買ってしまった。豪華版の1巻には手塚治虫の原作「地上最大のロボット」がまるまる収録されており、2巻には何とマーブル・チョコレートのパッケージの中にアトム・シールが入っているおまけ付き。そういえば付録で購買欲を刺激するのは、昔から小学館のお家芸だった。
付録はさておき、「PLUTO」の作品力にすっかり感服してしまっている。手塚のオリジナル「地上最大のロボット」は漫画大好き少年だった僕の最もお気に入りの作品だった。その物語が、手塚原作が好きだった人にも充分納得の、こういう壮大なドラマになるとは・・。すごい。浦沢、すごい。
はやく続きを読みたいです。

4/20(木)
午前中の暴風雨で外出する気力をなくし、終日、家。アコーディオン弾いたり、部屋を片づけたり。
それにしてもベッカムはすごい。ビクトリア夫人への誕生日プレゼントが800万ポンド(約16億円)もするブルガリのネックレスだと。
じゅ・う・ろ・く・お・く・え・んのネックレス、って・・・。
去年の誕生日には一緒にいてあげられなかったから、って・・・。
ああああ、優しいなぁ、ベッカムくんって。優しいってことだよね、これ。

■ 2006/04/20(木)00:10  歳の差。
4/13(木)
加藤いづみ嬢リハを鶴川のBlackスタジオで。
久しぶりに長時間グランド・ピアノを弾いたら(楽しいのでついついたくさん弾いてしまう)、上半身がくったくた。だめだね〜、変なところに力が入って。おまけに最近、体力なくて。
それにしてもアコーディオンと生ピアノって、同じ鍵盤楽器なのに全く違う。ただ「鍵盤」というところだけが似ているだけで、全然別物の楽器だ。
そんなことをあらためて実感してます。

4/14(金)
学校。2006年度がスタートした。
毎年、新入生と相対すると感じるのですが、彼らは決まって18歳(違う人も多少いますが)なのに、僕は去年より1歳増えている。年々、年の差が拡がっているのですね。10年前は今より、10歳近かった。こりゃ話も年々合わなくなってくるよな〜、なんて思いも。

4/15(土)
近所の整体へ。
実は4/9以来お酒を飲んでいない。風邪っぽくて何だかだるい。
腰が重いし、右手のひら親指の付け根あたりがぱんぱんに張っている。
整体の先生にきいたら「胃腸の具合が悪いですね」と。消化器官の不調が手に出るんですね。
で、もみもみ。ぐきぐき。気持ちいい。
毎日やってもらいたいなぁ。

4/16(日)
作曲の生徒が来る。ハーモニーの練習で「Moon River」のピアノ・アレンジ。前回よりコードのアプローチがセンスアップしている。
思い出すなぁ。初めて#11thや13thというテンションを知ったときの感激。あの響きを知って音楽にどんどんはまっていった。
結局そういう感激の連続でいまだにやってるんだろうね。

4/17(月)
学校。何年ぶりかで新宿研究所という校舎へ。こっちは明るくていい。金曜日の校舎は講師室に窓がなく、鬱々とした気分になりがち。
明るい講師室で和気あいあいと気分もよく、体調も復活した感があり、夜ひさびさにビールを。うまい! 
酒は健康のバロメーター。健康チェックのために酒は欠かさないぞ、と。

■ 2006/04/13(木)01:38  部屋の片づけ。
4/7(金)
気が抜けたんでしょうか・・、ちと体調悪し。風邪かなぁ。
夜、近所で出雲蕎麦。

4/8(土)
荒れ放題の部屋の片づけをしようと、まずは衣服の整理。
もう10年くらい袖を通していないものが山ほどある。それをどうしようかと悩んだら、全く進まなくなった。
結局、片づけのはずが、引っ張り出してきた衣服が部屋を逆に占拠することとなり、いっそう荒れた状態に。
どうしたらいいの?

4/9(日)
CDジャケットのデザイン打ち合わせ再び。
その後、プラネタリウムのレコーディング打ち上げを三軒茶屋の焼鳥屋さんで。
結局お決まりの泥酔。最後記憶なし。

4/10(月)
うううううううう、く、苦しい。もう二度と酒など飲むものか。
二日酔いでしたが、加藤いづみ嬢のツアー・リハーサルがあるので、やっとの思いで出かける。
ソルマックを飲み、ポカリスエットを2本、ごくごく飲み、夕方にようやく復活。たこやき食べながらリハは順調に進みました。
でも、しばらくお酒はやめよっと。

4/11(火)
部屋の片づけの続き。ますます凄まじいことに・・。
もう、家中、いらないものだらけだなぁ。
み〜〜んな捨てたい。でも、そういうことできないの。捨てられないんです、過去を。
いつまでも引き摺るんです、過去を。物も思い出もどんどん溜まっていく・・。
夜、大雨。

4/12(水)
うう、身体が重い。気圧のせいだなぁ、きっと。
起きられず、うだうだしていたら、古紙・古布の回収車が行ってしまった・・。
昨日の片づけで山ほど出た古紙と古布。持って行ってもらおうと思ってたのに・・。
ああ〜、片づかないよ〜。
おまけに、北側の部屋の窓の下あたりを掃除しようとしたら、一面カビだらけ! 壁のクロスははがれ、その裏にもべったり。いつも結露で悩まされるあの部屋、寒くて暗くてじめじめして、どうしても嫌いで、ついついほったらかしにしてたら、こんなことに。
呆然と夜を迎え、結局、まったく片づかず。

■ 2006/04/07(金)02:47  やっと確定申告。
4/2(日)
スーパーのレジ袋って、やはり無理に詰め込むと切れるね。
レジ袋の取っ手部分を1本だけ持って無造作に引っ張り上げたら、ぶちっと切れてどさっと落ちた。
袋からどろ〜んと黄色い粘液が流出。恐る恐る袋の中をあらためると、卵1パックがものの見事にぐしゃぐしゃにつぶれてました。たった今買ってきたばかりの「ビタミンE強化 森のたまご」が・・。
やむを得ず全部処分しようとしたら、流れ出した黄身の海の中に原型をとどめている卵を発見。10個中2個が割れずに無事生還。
ぐしゃぐしゃの中から無事だった卵を救出したときに、悲惨な列車事故で奇跡的に助かった人を思い出してしまった。こんな感じなんだろうなぁ、きっと。

4/3(月)
ローリング・サウンドにてマスタリング。エンジニア相川氏の独特な雰囲気は相変わらず。スタジオの超弩級サウンド・システムを楽しみながら、さくさくと作業は進行した。
これで音は完成。ううううう、素晴らしい出来だ。

4/4(火)
加藤いづみ嬢のツアー・リハーサル初日。
やりそうな曲を片っ端から合わせてみる。榎本氏のベースと僕とだけの編成だけに、アレンジ的にうまくいくのか、どんな感じになるものか、今いち想像しにくかったが、やってみて案外うまく行きそうな気配。今回はピアノも多用。アコーディオンも楽しいけど、久しぶりにピアノ演奏の充実感が得られそう。

4/5(水)
寒い! しかも雨。体調が気候についていけまへん。
どうしてこう暑かったり寒かったりするんでしょ。
午後、CDジャケットの打ち合わせ。デザインの具体案があがってきた。
打ち合わせは恵比寿の事務所でやったのだが、なんでもオーディションか何かがあったらしく、事務所のエレベーター前に審査を受けに来たらしいイケメンの若者たちが、順番を待つ風情でパイプ椅子にお行儀良く座って並んでいた。打ち合わせを終えて帰ろうとする僕たちがエレベーターに乗ろうと彼らの前に来ると、イケメン・ボーイズたちは何を勘違いしたのか、明るい笑顔ときわめて元気のいい声で「お疲れ様ですっ!」と席を立って挨拶をするのだ。・・・僕、社長かプロデューサーか何かに見えたのかな。

4/6(木)
ずっと手つかずのままになっていた確定申告を慌てて敢行。
あ〜、すっきりした。便秘解消、っていう気分。
京王線分倍河原にある武蔵府中税務署に申告書を提出し終え、府中の街をぶらぶらと散歩。
1年ぶりの府中。毎年確定申告後ここをぶらつくが、ずいぶん街の顔が変わっていた。お品のないお店が減ってた。お下劣なエリアが整理されてた。
次にこの街に来るのは、きっと来年の同じような時期でしょう。

■ 2006/04/02(日)13:32  ミックス・ダウン終了!
3/30(木)
駒場東大前のファンタジスタ304スタジオにてミックス・ダウン。
エンジニア井野健太郎くんの作業を待つ間、軽く散歩。
松濤美術館に行ってみたらお休みだったので、鍋島公園の桜を愛で、渋谷方面へ。
Bunkamuraを冷やかし、代々木公園で本を読んでいたら、だんだん寒くなってきたのでスタジオに引き返した。
ミックスの上がりは順調です。いい感じです。期待していて下さい。

3/31(金)
テレビで活躍する天気予報のお姉さんはたくさんいらっしゃいますが、僕のお気に入りは何と言っても真壁京子さん。
午前11時20分頃、TBSの恵俊彰・山田五郎両氏が司会する番組に、ちょこりんと登場する。
彼女の予報なら裏切られても許しちゃう、ってなかんじですが、実はこの11時20分に彼女に会うのが僕にとっては一苦労。
というのも、その直前に「恐縮です」の梨本氏とどうでもいい女性2人による通販コーナーがあるのだ。僕はこのコーナーが大嫌い。どうしてああぺらぺらとうるさく喋れるのか。どうしてそう軽々しく大仰に商品を宣伝できるのか。どうしてそうやすやすと日替わりで矯正下着や健康食品やアクセサリーや越前ガニや清掃道具やなんやかや次から次へと人に押しつけられるのか。そういう神経が分からんのです。で、その品のない画面に我慢ならずチャンネルを換えてしまうのだ。そしてしばしの時を経てそろそろ通販は終わったかなと6chに戻すと、天気予報も終わってしまっていて、これまた絶望的に嫌いな細木数子が大写しになったりするのです。そうです、天気の後は細木数子の占星術コーナーで「○○星の方は人の意見を良く聞いて・・」なんてやっている。真壁さんを期待してチャンネルを戻したとたんに、この傲然たる無礼千万な婆さんの引きつり顔と胴間声が飛び出してきたらもう、頭を抱えてその場で絶叫しうずくまってしまいます。決定的なシュートをはずしたサッカー選手のように。
しかし、今日はうまく行きました。通販コーナー終了をにらんでチャンネルを合わせると、真壁さんがくりくりっといたずらっ子っぽい目を輝かせてご挨拶。桜は土曜日がピークです、今日は寒いので上着を忘れないように、とのお言葉に「は〜い」と返事をし、お天気終了後はすばやくスイッチ・オフ。
これで気分良く1日過ごせます。

4/1(土)
ぎゃ〜〜! レコーディングしたやつが全部消えちゃった〜〜〜!
なんて、ね。エープリルフールでした。
ミックス・ダウンは無事終了。エンジニアの井野健太郎くん、お疲れ様でした。
この日、うちの裏の野川は桜をライトアップしていたのですが、そんなこんなで今年は見られませんでした。
そのかわり素敵なサウンドが仕上がったので気分は満開の桜を満喫したように充実しています。
明後日、マスタリング。

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